議事録AIの基礎3分で読めます

議事録のフォーマットは会議の種類ごとに変える

4枚の書類カードが2列2段に並び、それぞれ中の枠組みが異なる一方で、上部の3本の見出し線だけが全カード共通で青く表示されているイラスト

議事録のフォーマットを探すと、日時・出席者・議題・決定事項という汎用の型が出てきます。ただ、その型を全部の会議に使うと、毎回いくつかの欄が空白になり、逆に書きたいことが入る欄がない、という状態になります。ここでは会議の種類ごとに項目をどう変えるかを整理します。

1つのフォーマットで全部の会議をまかなおうとしない

汎用のフォーマットが埋まらないのは、書き手の問題ではありません。会議の種類によって、後から読み返す目的が違うからです。

定例会議の議事録を後から読むのは「前回どこまで進んだか」を確かめるときです。商談の記録を読み返すのは「相手が何を条件にしていたか」を確かめるときです。読み返す目的が違えば、残すべき項目も変わります。

項目を減らすほど続きますが、減らしすぎると後から使えません。会議の種類ごとに、何を残すかを決めておくのが現実的です。

どの会議でも共通で残す3項目

種類を問わず、この3つが分かれて書かれていれば、後から読み返す用は足ります。逆にこの3つが混ざっていると、どれだけ丁寧に書いても読み返しに使えません。

  • 決まったこと。合意した内容と、その前提になった条件
  • 誰が何をいつまでにやるか。自分側と相手側を分ける
  • 決まらなかったこと。結論が出ず次回に持ち越した論点

会議の種類ごとに足す項目

共通の3項目に、種類ごとの項目を足します。足すのは1〜2項目までにしてください。増やすほど埋まらなくなります。

定例会議・商談・面談・社内検討の4種類について、読み返す目的と、共通3項目に足す項目、書かなくてよい項目を整理した表
会議の種類後から読み返す目的足す項目書かなくてよい
定例会議前回からどこまで進んだか前回からの進捗、次回の議題議論の経緯(結論だけでよい)
商談相手の条件と検討状況相手の要望と制約(予算・時期)、次の接点自社説明の内容
面談・相談相手の状況の変化相手の状況、こちらの助言世間話・雑談
社内検討なぜその結論にしたか検討した案と却下の理由出席者全員の発言

定例会議は「前回からの差分」だけ書く

定例会議の議事録がいちばん形骸化しやすいのは、毎回同じ議題が並び、同じような記述が繰り返されるからです。3回目には誰も読まなくなります。

前回から動いていない項目は書かない、と決めると量が減ります。動いた項目だけを書き、動かなかったものは前回の記録を参照させる。この形にすると、議事録が「差分の記録」になり、読む側も変化だけを追えます。

会議をまたいで同じ話が続く場合は、議事録とは別に課題の一覧を持つほうが早くなります。

商談は「相手の条件」を自社の説明より優先して書く

商談の記録は、自社が何を説明したかで埋まりがちです。しかし後から効くのは、相手が口にした条件のほうです。予算の上限、決裁の時期、社内で反対しそうな人、比較している他の選択肢。これらは次に会うまでに準備すべきことを決める材料になります。

自社の説明内容は資料が残っているので、議事録に書き写す必要はありません。書くとすれば、相手の反応が想定と違った箇所だけです。

フォーマットを固めるより埋め方を軽くする

項目を決めても、埋める作業が重ければ続きません。会議中にメモを取り、終わってから清書する形だと、種類ごとに項目を変えるほど手間が増えます。

打ち合わせの最中に文字起こしと要約が進むタイプのサービスを使うと、終わった時点で下書きができています。そこから種類ごとの項目に振り分けるほうが、白紙から埋めるより早く終わります。MeetMateはこの形で、決定事項・タスク・保留が分かれた状態で出てきます。

テンプレートを配る記事は多くありますが、続かない原因はテンプレートの出来ではなく、埋める作業の重さにあります。

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この記事を書いた人

執筆者の松田慎二

松田 慎二

中小企業診断士 / 株式会社グレジャー 代表

支援先や自社の打ち合わせで、記録が残らない・後から探せないことに困り続けた結果、MeetMateを作りました。コラムは実際に自分が使っているものとして書いています。

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打ち合わせが終わった時点で下書きができている状態は、1回試すのが早いと思います。