
議事録のフォーマットを探すと、日時・出席者・議題・決定事項という汎用の型が出てきます。ただ、その型を全部の会議に使うと、毎回いくつかの欄が空白になり、逆に書きたいことが入る欄がない、という状態になります。ここでは会議の種類ごとに項目をどう変えるかを整理します。
1つのフォーマットで全部の会議をまかなおうとしない
汎用のフォーマットが埋まらないのは、書き手の問題ではありません。会議の種類によって、後から読み返す目的が違うからです。
定例会議の議事録を後から読むのは「前回どこまで進んだか」を確かめるときです。商談の記録を読み返すのは「相手が何を条件にしていたか」を確かめるときです。読み返す目的が違えば、残すべき項目も変わります。
項目を減らすほど続きますが、減らしすぎると後から使えません。会議の種類ごとに、何を残すかを決めておくのが現実的です。
どの会議でも共通で残す3項目
種類を問わず、この3つが分かれて書かれていれば、後から読み返す用は足ります。逆にこの3つが混ざっていると、どれだけ丁寧に書いても読み返しに使えません。
- 決まったこと。合意した内容と、その前提になった条件
- 誰が何をいつまでにやるか。自分側と相手側を分ける
- 決まらなかったこと。結論が出ず次回に持ち越した論点
会議の種類ごとに足す項目
共通の3項目に、種類ごとの項目を足します。足すのは1〜2項目までにしてください。増やすほど埋まらなくなります。
| 会議の種類 | 後から読み返す目的 | 足す項目 | 書かなくてよい |
|---|---|---|---|
| 定例会議 | 前回からどこまで進んだか | 前回からの進捗、次回の議題 | 議論の経緯(結論だけでよい) |
| 商談 | 相手の条件と検討状況 | 相手の要望と制約(予算・時期)、次の接点 | 自社説明の内容 |
| 面談・相談 | 相手の状況の変化 | 相手の状況、こちらの助言 | 世間話・雑談 |
| 社内検討 | なぜその結論にしたか | 検討した案と却下の理由 | 出席者全員の発言 |
定例会議は「前回からの差分」だけ書く
定例会議の議事録がいちばん形骸化しやすいのは、毎回同じ議題が並び、同じような記述が繰り返されるからです。3回目には誰も読まなくなります。
前回から動いていない項目は書かない、と決めると量が減ります。動いた項目だけを書き、動かなかったものは前回の記録を参照させる。この形にすると、議事録が「差分の記録」になり、読む側も変化だけを追えます。
会議をまたいで同じ話が続く場合は、議事録とは別に課題の一覧を持つほうが早くなります。
商談は「相手の条件」を自社の説明より優先して書く
商談の記録は、自社が何を説明したかで埋まりがちです。しかし後から効くのは、相手が口にした条件のほうです。予算の上限、決裁の時期、社内で反対しそうな人、比較している他の選択肢。これらは次に会うまでに準備すべきことを決める材料になります。
自社の説明内容は資料が残っているので、議事録に書き写す必要はありません。書くとすれば、相手の反応が想定と違った箇所だけです。
フォーマットを固めるより埋め方を軽くする
項目を決めても、埋める作業が重ければ続きません。会議中にメモを取り、終わってから清書する形だと、種類ごとに項目を変えるほど手間が増えます。
打ち合わせの最中に文字起こしと要約が進むタイプのサービスを使うと、終わった時点で下書きができています。そこから種類ごとの項目に振り分けるほうが、白紙から埋めるより早く終わります。MeetMateはこの形で、決定事項・タスク・保留が分かれた状態で出てきます。
テンプレートを配る記事は多くありますが、続かない原因はテンプレートの出来ではなく、埋める作業の重さにあります。
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